学区内にありながら、立ち寄ったのはいつのことだろう。勧修寺(かじゅうじ)の庭園、氷池園(ひょうちえん)。忙しさに自分の心が着いて行かなくなった時、静かで自然を感じることができる場所に行きます。何しろ近くなので、所要時間は行き帰りも含めて1時間ほど。今はハナショウブが綺麗に咲いているとのニュースに、思い立って、行ってみることにしました。
観修寺は、西暦900年に醍醐天皇により、創建された千年以上の歴史を持つお寺です。
京都市の都市緑化協会のホームページによると、「9世紀末から10世紀初めにかけて、宇治大領であった宮道弥益(みやじのいやます)の邸を寺としたのが始まりとされ・・・ここが寺とされたのは、宮道の孫胤子(インシ)が宇多天皇の女御、醍醐天皇の生母となったことに由来」するそうです。
こちらをご覧ください。「ハイビャクシン」というヒノキ科の植物で、なんと、樹齢は750年と言われています。
そしてこちら一面が、1本の樹です。京都市の巨木のひとつです。
すごいですね。勧修寺形灯籠も奥に見えます。こちらは水戸光圀公が寄進した灯籠です。
梅の木ですが「伏した龍の形をした老梅の幹」は他にはないそうです。「数百年の自然の造形美」です。
千年杉です。京都の庭園中、最高の巨木だそうです。残念ながら眺めていて写真を撮るのをうっかりしましたが、サギがとまっていました。ここ勧修寺は、京都で最も水鳥の多いお寺で、夕方になると、琵琶湖の水鳥たちがここ勧修寺に帰ってきて休むとのことです。
JRのCMにも登場した観音堂が池の近くにあります。こちらは昭和になってから再建。
「氷室池(ひむろいけ)」です。「氷室」の名は平安時代、池の氷が五穀の豊凶を占うために宮中に届けられたという伝承があるためです。庭園は別名「氷池園(ひょうちえん)」と呼ばれています。
池にはカキツバタ、ハナショウブ、ハスが植えられています。「氷室池は、大きな池としては護岸に石組などがなく、土の岸」です。「大池にもかかわらず護岸石組がない」のは、「江戸時代より前の様相を残しているのかもしれ」ないということです。
それでは花の写真を。
奥に見えるのが、本堂です。先のホームページによると、「山階鳥類研究所を創設した国際的な鳥類学者・山階芳麿博士は、ここ勧修寺の門跡を江戸時代末期から継承していた山階宮家の出身」だそうです。
私の家の方向を見る。
また、花を楽しみに訪れたいと思います。
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